歩くときに比べて走るときは、動作のひとつひとつが速くパワフルになります。そのため、一般的には、歩くときのくせが、走ると強調されます。

　Ｏ脚の人は地面を外側からカラダの中心に向かって蹴る傾向があります。これは、ひざ関節の外側に大きな力がかかり、Ｏ脚を悪化させかねません。

　Ｘ脚の人はその反対に、地面を外側に向かって蹴る「幼い女の子のような走り方」になります。そのため、ひざ関節の内側に負担がかかります。

　Ｘ脚もＯ脚も、股関節や足関節（そくかんせつ：足首のこと）に無理がかかりやすく、関節障害の原因になります。

　ですから、走るときにはまず最初は基本的な歩き方からスタートして、自分の歩き方のくせを直すように気をつけつつ、スピードを上げていきます。

　とくに、足先を真っ直ぐ前に出すことと、足裏のどのあたりで体重を支えているか、確認しながら歩きはじめ、そして徐々に走りはじめるようにするといいでしょう。

　できれば走っている姿をVTR などで収録して確認するか、誰かに見てもらうといいでしょう。少しずつ走り方が正しく矯正されて、気持ちよく走れ、さらに体調もよくなると、走る楽しさも大きくなります。