〈1〉 早歩きのメリット
早歩きは、ランニングほど運動強度が強くないので、手軽に始められます。
筋肉には、スピードを出すことが得意な速筋(そっきん)と、持久力に優れた遅筋(ちきん)があります。短距離走では速筋が主に使われます。
早歩きでは、速筋と遅筋の両方を1対1くらいで使います。速筋は体内の糖質を主なエネルギー源としていますが、遅筋は糖質も脂肪も両方を使えます。そのため、早歩きでは、余分に摂った糖質も消費し、さらにすでに体内にたまっている脂肪も燃やしてエネルギー源にします。
早歩きは、普通に歩くよりは消費力ロリーが大きく、スリムになる効果は大です。本格的なランニングほどは苦しくなく、快く楽しめます。
また、ランニングに比べて、心臓への負担が減らせます。さらに、腰やひざにかかる衝撃や重さの負担も少ないので、カラダに優しい運動法といえます。
早歩きを続けると、適度な脚力が養われます。糖質も脂肪も消費するうえ、すでにたまった脂肪も減ります。また、体内に吸収された糖質は、余るとやがて脂肪に変わります。つまり、同じカロリーの食事をしていても、早歩きで消費するカロリーを増やせば、体内に残ったため脂肪に変わる糖質を減らすことができるのです。
犬の散歩や、新聞を駅に買いに行くのもお勧め。1日20 分間は(5分間を1日に4回に分けてもOK)、運動としての早歩きをしましょう。