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〈2〉 早歩きのデメリット


第5章_早歩きのデメリット.tiff 早歩きは、普通の歩き方よりスピードを上げるために、脚の動きが速くなります。そのため、動作のすべてがせわしなく見えます。

 つまり、動作の1つひとつが雑になりがち。だから、歩き方の悪い癖も現れやすいのです。

 とくに、着地ではかかとからきちんと着いて衝撃を和らげないと、足やひざなどにかかる負担はかなり大きくなります。平地を歩いているときでも、ひざには瞬間的に体重の3倍もの重さがかかります。例えば体重50キログラムの人なら、150キログラムもの重さが片方のひざにかかるのですから、侮れません。もちろん、股関節や腰、首なども同様に、大きな衝撃が加わっています。

 そのうえ、速く歩くためには脚だけではなく、腰も回転させて振り出します。その結果、腰は上下にかかる負担と、回転で加わる負担で大変です。しかも、硬いアスファルトの上を早歩きするのなら、なおさらのこと。きちんと準備をしてスタートしないと、カラダが可哀想です。

 また、早歩きを美しく見せるのは、むずかしいことです。動作の1つずつが速いからこそ、足裏を丁寧に使い、ひざを伸ばすことをこころがけます。さらに、早歩きでは頭の上下動が大きくなり、動揺性がでて、エレガントな歩き方からは離れます。それゆえ、いつもより重心を上げておくように腹筋を意識しないといけません。そうしないと、重心が下
がる瞬間に頭の位置もグッと下がって、背中が丸くなってしまいます。

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〈1〉 早歩きのメリット

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