〈1〉 走るメリット
走るって、気持ちいいですよね。適度に心臓がドキドキするのは、それだけ全身に速くたくさんの血液を送っているからです。全身に酸素や栄養分が多量に届くと、細胞の1つひとつをよい状態に維持しやすくなります。血行もよくなり、全身の隅々に血液とともに温かさも届きやすくなります。そして、カラダの冷えが解消される場合もあります。
また、脚の筋肉が骨格筋ポンプの役割を果たし、足にたまった血液や水分を心臓方向に上げてくれます。つまり、むくみの解消になります。
しかも、走ることで血液中の余分な糖分が消費されます。もし「食べすぎてしまった」と後悔したら、食後1~2時間ごろに走りましょう。
食後1時間をすぎたころから、血液中の糖分は増えてきます。この糖分が多すぎる状態が、糖尿病の引き金になります。そして、血液中で余った糖分が体内で脂肪に変わり、高脂血症を引き起こし悪化させます。もちろん、太る原因にもなります。
つまり、走ることで応急処置的に食べすぎのエネルギー消費ができるのです。
さらに、走ることで脳内では、エンドルフィンと呼ばれる物質が分泌されるとも言われています。エンドルフィンはハッピーホルモンとも言われ、幸福を感じさせてくれます。それゆえ、走った後は、さわやかで素直な気持ちになります。
また、不眠の悩み解決にも、走ることは役立ちます。とくに、運動不足を感じている場合、軽く走ると適度なカラダの疲労となり、夜はその修復のため、自然とよく眠れるかもしれません。
走ることで脚力を上げ、心身の調整ができることを知っておけば、常に健康状態を良好にキープできるでしょう。