〈2〉 走るデメリット
走ることで心臓はドキドキします。いつもより速く強く収縮する心臓は、大変なのです。そして、心臓発作を起こすこともあり得ます。さらに、心臓から多量の血液が送られるため、血圧は上がります。その結果、脳出血を起こす危険さえあります。
また、スピードと躍動が加わったゆえに衝撃も大きく、ひざや腰などの痛みやケガの原因にもなります。つまり、ランニングによる身体の負担はデメリットでもあります。それらの危険を減らすには、日ごろからの健康管理と、走る前のウォーミングアップ、そして自分のカラダを客観的に観察する習慣をつけることが大切です。今日は走っていい日か、どの程度のスピードや距離なら走っていいか…などなど、客観的に決められれば危険も減らせます。
また、走ることで極端なつらさなど、メンタルにマイナスな部分があると、これもデメリットになります。「嫌だけれど走らないといけない」という義務感も、精神的負担になるようでは、デメリットといえます。
さらに、よくあるケースとして「走っているからたくさん食べても大丈夫」と安心してしまう場合もデメリットといえます。走ることで、多すぎる飲酒や食事、喫煙、睡眠不足などの日ごろの不摂生を、スッキリと帳消しにすることはできません。
むしろ、不摂生のある人は日頃の健康に心配もあるので、走り始める前に健康チェックを怠りなく!!