〈2〉 前後のゆがみ
壁を背にして立った時に、側面から見て、耳の穴と肩の先端のいずれかが前に出ていると、前後のゆがみがあります。もし前後のゆがみが大きくなると、腰痛や肩こりの原因にもなるので、侮れません。
そこで、まず基本の立ち姿勢をマスターしましょう。壁を背にして立ち、かかとを壁に付けます。そして真っ直ぐに立ち、お尻と肩甲骨、後頭部が壁に着くようにします。
最初は、首が後ろに倒れそうだったり、肩甲骨を壁につけると苦しかったりします。それだけ、いつもは背中が丸くなっている証拠です。
また、姿勢の前後のゆがみをとる場合に大切なのが、腹筋に力を入れることです。特に下腹に力を入れると、不思議なことに背中の上の方までスウ~ッと伸び、背骨が一連の動きをしていることが実感できます。
この腹筋に力を入れた感覚を忘れないでください。仕上げに少し顎をひくと、さらに良い姿勢になります。
最初は1日に1回は、壁を背にして基本の姿勢をつくってみます。慣れてくると、電車の中、家事の合間などに、姿勢を直せるようになりますから……。