〈1〉 外反母趾対策
外反母址対策の第一は、靴の選び方です。靴はつま先に足指を少し動かせる程度のゆとりが必要です。さらに、足のかかと部分のカーブと靴が合っていることが条件です。靴がブカブカすぎると、足は靴の中で前に移動して、足の親指の関節に体重がかかってしまいます。さらに、靴の幅は広すぎず、足の親指の関節部分で、サイドからきちんとサポートされる程度が理想です。
歩き方としては、かかとで着地してから丁寧に足の裏で地面をつかむようにすることも大切です。無造作に着地していると、つま先から着地して、その大きな衝撃が足指にかかって外反母址の原因になります。
日頃から、つま先立ちをしたり、正しい歩き方を心がけて足裏の筋肉を鍛えておくことは、外反母址の対策になります。また、歩いた後の足のケアも必要です。足指をゆっくり回して筋肉や関節を和らげましょう。足裏の筋肉を使えるように、椅子に座って足元にタオルを敷き、足指でそのタオルを引き寄せる「タオル・ギャザー」というエクササイズもおすすめです。
確かに、足の筋肉や関節の状態によって、外反母址になりやすい足の人はいます。でも、毎日のちょっとした注意で外反母址の痛みが解消されたり、進行が止まったり、治ったりする人もいます。