〈2〉 歩くとどこが痛くなる?
歩くことが誘因になって、腰痛やひざの痛みが起こる場合があります。また、歩くときの姿勢や荷物の持ち方に原因があって、肩こりになっている人も多いでしょう。
カラダの痛みには2種類あります。まず「今日の歩き方によって現れた痛み」。例えば、1日ハイヒールで長距離を歩いたために腰やひざが痛くなった、きつい靴で歩いたから足の指が痛くなった……などなど。
もう1つのパターンは「長年の歩き方によって現れて、ずっと続く痛み」。長年に渡って無理してハイヒールを履いたので外反母址になった、重い荷物を持ち運ぶ仕事で腰痛になった、肥満してひざの関節症になった……などなど。
1日に数千歩は歩いているわけですから、わずかな歩き方の問題があっても、数千回も繰り返す動作のため、身体にかかる負担は大きくなります。それが何日も、何年も反復されれば、カラダに故障が出るのも理解できます。
まず、今日一日歩いてどこか苦痛があるか、自分のカラダと対話してみましょう。そして、苦痛があったなら、それを癒してあげます。さらに、明日からは、その苦痛が生じないように歩き方を工夫したり、靴や荷物の持ち方を変えてみることを試みます。「歩く」という無意識に行いがちな動作を、少し意識して改善していくことで、カラダの苦痛が消
えハッピーに歩けるようになれるでしょう。