〈4〉 上手な荷物の運び方
生活の中では荷物を持って歩くこともあります。
荷物を持つことで、左右のバランスが崩れ、腕の自然な振り方が制限されるので、歩き方は乱れがちです。さらに、荷物が重いと、その重さが加わるために重心は下がりがちです。ますます「重たい歩き方」になります。
荷物を持って歩くときには、重さが加わる分だけ、いつもより腹筋にしっかりと力を入れて、重心を上げます。腕に負担がかかるため、首は左右のどちらかに傾いたり、縮こまったりしやすいので、要注意です。もし、片手に荷物を持ったなら、他方の腕は自然に伸ばして振りつつ歩くと、歩き方が崩れません。また、荷物を持った方の肩が上がらないように気をつけます。あくまでも肩は左右水平に保ちましょう。
長い距離を歩くときには、途中で荷物を左右で持ち替えます。さもないと、疲れるに従って、徐々に歩き方のバランスは悪くなります。
旅行などでキャスターつきのバッグを引っ張るときは、どうしても引っ張る手の方の肩は後方になり、カラダは斜めになります。そこで、カラダを正面に向けるように心がけます。コツとしては、腰を正面に向ける要領です。そして、首と肯すじを伸ばして歩けば、セレブ風の美しい歩き方になるはずです。