〈5〉 蹴り出し
支えた脚よりもカラダが前方に移動していくと、他方の脚が着地します。そして、今まで着いていた脚は、地面を蹴ります。歩くことと走ることの違いは、歩くときは両脚が同時に着地している瞬間があります。しかし、走っているときは、右脚も左脚も着地せず、空中に浮く瞬間があります。
今までカラダを支えていた脚を蹴り出すとき、まずかかとが地面から離れます。その後は、足裏を柔軟に感じて、丁寧に土踏まずもつま先も空中に上げていきます。ひざを伸ばしたままこの動作ができると、後方の脚がスラリと伸びて、美しく見えます。さらに、歩くたびに頭が大きく上下せず、エレガントなうえ、筋肉にも優しい歩き方になります。