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〈5〉 エクササイズとしての早歩き


第5章_エクササイズとしての早歩き.tiff エクササイズとしての早歩きの代表は競歩です。競歩はひざをあまり曲げず、腰から蹴り出しを行っている感じです。それだけ、普通の歩き方よりも、腹筋やお尻、背筋などカラダの中心にある筋肉を使って、脚や腕を動かします。

 この時、カラダの中では「GLUT 4(グルット4)」という酵素の働きによって、筋肉が余分な血糖を引き取ってくれます。余分な血糖が筋肉に移動すると、血液中の糖分は減ります。血液中に余分な糖分があると、それがやがては体内の脂肪になります。よって、GLUT 4を刺激して、血糖を下げれば、太りにくい代謝のいいカラダになります。もちろん、糖尿病対策にもなります。そのGLUT 4は、カラダの中央にある大きな筋肉に豊富に含まれているのです。

 そのため、エクササイズとしての競歩でも、なるべくカラダの中心に近い、大きな筋肉を利用します。腕を振るなら、肩の筋肉だけではなく、背中の筋肉も使って、後方にも大きく振ることで、GLUT 4の働きが活発になります。脚もお尻から動かすイメージにします。

 せっかくエクササイズとしての早歩きをするなら、ときには本格的に、オリンピックの競歩の選手を見習って、カラダの中心から腕と脚を動かしてみましょう。

 カラダの中心部分の大きな筋肉を使うことで、GLUT 4を刺激して、スリムになりやすいカラダを目指したいものです。

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〈4〉 生活の中での正しい早歩き
〈3〉 歩き方とのフォームの違い
〈2〉 早歩きのデメリット
〈1〉 早歩きのメリット

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