〈4〉 姿勢に関わるカラダの構造
重心を背骨に近づけるようなイメージで腹筋に力を入れると、脊椎の彎曲が小さくなり、スラリと見えるようになります。 姿勢を考える上で、普段はあまり意識しないカラダの構造を知っておくことも大切です。姿勢の大黒柱は脊椎(背骨)です。その脊椎を支えている骨盤も重要な部位です。
頭は内部に脳が存在していて、とても大切な部位です。しかも、スイカほどの大きさがありますから、重さも4~5キログラムほどあります。その頭を下から支えるため、脊椎は頸部ではこくわずか前方に彎わん曲して、背中では後方に、腰部では前方に彎曲して並んでいます。
このカーブが大きくなると、顔はうつむき、背中は丸く、腹部は前に出っ張ります。すると、姿勢も悪くなり、さらに腰痛や肩こりの原因にもなります。
脊椎を周囲から支えているのは筋肉です。ですから、この筋肉を上手に使いこなして、脊椎の力-ブを最小限にすることで、美しい姿勢になります。さらに、歩いたり走ったりしても、腰痛などの故障の起きにくい、健康的な姿勢になれます。
その第一歩は、腹筋に力を入れること!! 背骨も下方が土台部分になるので、腰椎(腰部の脊椎)をしっかりと整えないと、その上に連なる胸椎や頚椎は不安定になります。
よい姿勢をつくる必須条件は、まず腹筋を使うことといえます。