〈5〉 腰痛・肩こり・ひざの痛みを防ぐ姿勢
腹筋に力を入れ、肩甲骨をY 字を引っ張るようなイメージで動かしてみましょう。次に背伸びをして、かかとをストンと落とすと、肩の余分な力が抜けていきます。 日常生活では、まっすぐの姿勢だけではなく、そこにいろいろな動作が加わります。生活動作としては、腕は前に出す場合がほとんどです。背伸びすることより、かがむ姿勢をとる機会が多いでしょう。歩いたり、走ったりしていると、ひざにはカラダの重さにスピードが加わり、大きな力がかかります。
まず、肩こり、腰痛、ひざの痛みを防ぐには、重心を上げて肩や腰周囲の余分な力を抜くことが必要です。そのために、
- 下腹に力を入れる。
- 両肩を後ろに引くように左右の肩甲骨を近づけて少し下方に引く(Y字に引き下げる)。
- 軽く背伸びしてスト~ンと降ろし、肩の力も自然に抜く。
この順序で、カラダに無理な力がかからず、しっかり支えられた姿勢を作っておきます。そして、歩いたり走ったり、デスクワークや家事、モノを持つなどの動作を行えば、今までに比べて肩や腰の周囲の筋肉にかかる負担は少なく、痛みが現れにくいでしょう。ひざに加わる衝撃が少なくなるので、ひざも楽になっていくでしょう。
さらに、正しい姿勢を作ることで、腹部が引き締まれば、カラダも心も軽やかになります。