〈9〉 スリッパや素足での歩き方
「少しヒールがある方が歩きやすい」と実感している人も多いでしょう。
ヒールは美しいだけではなく、歩くときの蹴り出しを助けてくれています。まさに、100 メートル走でスタートのときに利用する用具の役割に似ています。
素足やスリッパでは安定はよいのですが、蹴り出しを助けるものはありませんから、ひざを曲げることでスムーズに蹴り出しをしています。そのため、気をつけないと常にひざが曲がりがちの歩き方になってしまいます。
歩くときは、なるべくひざが曲がりすぎないように気をつけましょう。特に家にいる時間の長い人など、素足やスリッパで歩くことが多い人は、ひざが曲がった歩き方が身についてしまいます。すると、いざハイヒールを履いて素敵に歩きたくても、ついひざが曲がってしまいます。
しかも、ひざが曲がっているときは、たいていお腹が出ています。これがウエストを太くする原因にもなりかねません。
ですから、素足やスリッパで歩くときこそ、下腹に力を入れて重心を上げましょう。さらにひざの曲がりを小さくします。イメージとしては「背伸びして歩く」という感じで歩くといいでしょう。